漢方古典から考えること。不老不死について
健康・病気のメカニズムや、不老不死のようなテーマは昔からも考えられていたのですね。
漢方古典「黄帝内経 素門」
中国 漢の時代の医学書ですが、
自然の中で生きるための養生が書いてあるところを今読んでいます。
それによると
寿命に終わりがない人もいたようですよ。
そういう方々がどうして寿命を延ばしているのか?
理由は大きく分けて2つです。
- 体を消耗させない
彼らは自然の理を理解し、それに逆らわないので、無駄に体を消耗しないのです。
現代風にいうと
- 夜更かししない
- 欲望のまま食べ過ぎたり飲みすぎたりしない
- おしゃれを優先して、寒いのに薄着しない
- 過労になるような無理な労働はしない
- 夏、冷房をかけすぎて体を冷やさない
- 雨で体を冷やさない
など。
それから、異常気象に遇わないこと(笑)
異常気象では人は対応しきれずに消耗してしまいます。
寿命に終わりがない人達は
体に障る風がわかるので、
それを避けることができたようですよ。
- 精神を消耗させない
彼らは道理をわきまえ、徳があるので、常に心が穏やかなので、
無駄に精神を消耗することもないのです。
現代風にいうと
- 怒らない
- 思い悩んだりしない
- 人に認めてもらおうと思わない
- 分相応で満足する
- ~欲しいと思わない
など。
激しく何かを憎んだり怒ったり、
逆に激しく愛したり欲しがったりしたらダメ。精神を消耗します。
でも
現代はたくさんの誘惑が溢れているので、
俗世から離れない限り難しいかもしれませんね。
人には天から与えられた寿命があり、
それは精気の貯蓄のようなものです。
欲望のままに生きているとその貯蓄は減っていくとしたら。
貯蓄を減らさないように穏やかに生きるか、逆にその貯蓄を贅沢に使ってみるか。何かに賭けてみるか。
何をよしとするかは、それぞれの自由ですけどね!